脳脊髄液減少症について判断した近時の判例を比較しました。
左2つの高裁判決が肯定例で、右3つの地裁判決が否定例です。

これらの判決を分析するところ、現状で裁判で脳脊髄液減少症が認められる最低限の基準は、
①事故態様の重大さ
②事故当初からの起立性頭痛
③RI脳槽シンチグラフィーによる髄液漏出所見
④ブラッドパッチに療法による症状の顕著な改善

であると考えられます。

その後、東京地裁で平成24年2月7日、同月13日と本症例を否定する判決が相次いで出されました。
いずれの判決でも、起立性頭痛の発生とブラッドパッチ療法による症状の改善が否定され、
また、前者では、RI脳槽シンチグラフィーの髄液漏出所見につき、「(同所見)のみでは髄液漏出の確定診断にならないとする医学上の見解がある。」などとして、
髄液漏れの可能性を否定しています。

脳脊髄液減少症の近時の判例比較


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脳脊髄液減少症の近時の判例比較

平成24年4月 にわ法律事務所作成 


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